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虫は音楽の師匠です。-2018年6月28日「スキドコのラジオ」
ひどい雨ですね...。道民としては、ポカポカ陽気と気持ちの良い太陽との戯れの時間を奪われている気持ちで、本当この蝦夷梅雨(梅雨前線が影響しているというので、マジ梅雨とも言えるそうですが)は辛いですね...。
昨日帰って来ましたが、旭川方面では水害に遭われている方もいらっしゃると思います。私が帰って来るときにも、濁流の石狩川を見ていますので、本当に心配です。
出張があり(言い訳)、記事の更新がめっちゃ遅れてしまいましたが、
先週の「スキドコのラジオ」アーカイブアップします。
今週は明日放送だというのに...。
○2018年6月28日(木)21:00 「スキドコのラジオ」
スキドコの輪 ゲスト:景井 雅之さん(かげいまさゆきさん・ミスター)
好き:音楽
好きを分解すると:発光する(している)瞬間を見ること

景井さんの故郷である「生振」の生振神社で収録をして来ました。
実は、一度ご自宅にお伺いして生放送か、場合によってはご自宅で収録させてもらう方向かなと思っていたのですが、流石の音楽プロデューサーであり、ご自身でプロモーションもされていらっしゃるので、「この”スキドコの輪”の面白いところは、出掛けて行ってそこで収録するっていうことだと思うんだよね」というところから始まり、どうしたら面白くなるかを一緒に考えてくれるという、とても貴重な回となりました。
番組でも話していた、収録スタイルの面白さ(その場の空気感や臨場感の伝わり方の良さ)を感じていたので、スタジオで収録するのが良いのか悩んでいたので、余計一緒に考えてくれるのが嬉しかったのでした。
ということで、景井さんの好きな「音楽」とその原点がある場所で収録しましょう!ということになりまして、生振まで出張して来たのでした。
結果的にはすごく良かった!楽しい収録をさせてもらいました。
私自身も、追体験させてもらえるというか、気持ちが近くなる感じがしますしね!
景井さんは、Matatabi Recordsという音楽プロダクションの代表の他に、CMや映画・舞台等の音楽制作や楽曲提供、現場の音響ディレクション、イベントやプロモーション企画制作など、幅広く活動されています。
景井さんの作っている「音楽」は、その場の空気感や環境、空間・時間を表現するもの・流れているものと言った方が近いような気がしました。
無音の映像に音をつけていく
景井さんの仕事のいくつかを見させてもらいましたが、とっても心地よくてビックリしたのです。なんて言ったら適切か難しいのですが、「音楽」を聴かされている感じがないと言うか、すごく自然に流れているものって感じでしょうか...。
「ほら、音楽だよ、美味しいから食べな!」って感じじゃない(笑)
舞台やコンテンポラリーダンスの楽曲制作も多いそうで、実は、以前ゲストに出てもらったマユンキキさんが所属する「マレウレウ」とダンサーによるコンテンポラリーダンスの舞台「raprap(ラプラプ)」の音響や舞台音楽は景井さんだったことも判明。私、景井さんの仕事見てた!と!
ちなみに以下がraprapの動画。楽曲としては出てこないけど、音響にも入っていらっしゃるので、雰囲気が伝わるといいな。(ちなみにこれ、ちょっと編集してアップしたのSIAF2017の広報の仕事をしていた私でした)
プロモーションビデオ等の音楽制作のお仕事も多いとのことですが、その作り方もすごく興味深い。無音の映像素材をもらい、それに音を付けていくんだそうです。何百回も見て、どんな音を付けたらいいのか、音楽が降りてくるまで考えるのだそうですよ。そして頭にある音楽の一音一音を作っていく(既存の楽器で表現できないときは、楽器的なものそのものも作る)手法で、音楽制作をしていると。
色んな音楽の好みがあると思いますが、どれを見ても、私はすごくハマると言うか、好きなんだと思います。
ーBAHAMUT
Music : MASAYUKI KAGEI 景井雅之
Dancer: HARUKA WATANABE 渡辺はるか
videographer.editor : SAKI MATSUMURA 松村サキ
ー鳥坊主第二回公演「ジロトマッテル」
◎作・演出・出演:鳥坊主(柴田智之+東海林靖志)
◎音楽演奏:景井雅之
◎照明:高橋正和
◎衣装:KEME
◎宣伝美術:山田愛衣
この演劇+コンテンポラリーダンスユニット鳥坊主のプロモーションビデオでは、景井さんも音楽演奏として出演されています。すごく不思議な空気感が素敵で、ついつい見ちゃいました。
最初に私が書いた、「その場の空気感や環境、空間・時間を表現するもの・流れているもの」と言うのは、このへんの映像を見せてもらって出てきた感想でした。
虫のオーケストラが音楽好きの原点
ずっと風景が変わらないと言う石狩市生振(おやふる)は、景井さんの原風景を追体験するには本当に良かったです。そして、とっても気持ちの良い場所でした。
音楽が好きになったきっかけとして子どもの頃の学校の登下校は、友達との家の方向が違うためひとりの時間が長かったことが音に敏感になる理由だったんじゃないかと話してくれました。ひとり森や林道を歩く中で、たくさんの音に出会っている1つに、虫たちの声があったそうです。虫たちが発する音とそれらのオーケストラに興味を持つことが、音楽の入り口だったというのは、すごく興味深いお話でした。
そもそも虫はなんで鳴くのか、その理由は3つあるらしく、
1.オス同士のコミュニケーション(位置・縄張りの確認)
2.メスへの求愛
3.他のオスへの威嚇
だそうです。
「そうか!メスは鳴かないんだ!!」っていうすごく基本的な驚きもあるのですが(一部はメスも鳴いてコミュニケーションをとるらしい)。
ここからは私の想像だけど、この虫たちのオーケストラには、1がすごく大事なんじゃないだろうか。オス同士の距離をはかり、良い距離を取って生活しているんだと考えます、それは密集して生活するよりも距離があったほうが、無駄にメスを取り合う必要もなく、一気に死んでしまう可能性も減る、効率的に繁殖が出来るから。
オーケストラとしては、虫それぞれが距離を取って鳴くことになり、音源が自然に空間に配置された状態になるんじゃないかなーなんて。
「お父さんから預かったギターで、この虫の音を出そうとしたけど無理だった」ってところもとっても好きなエピソードでした。
創作の源は夢から
この夢の話は不思議であり羨ましくもありますが、子どもの頃に大きな事故をして以来、面白い不思議な夢を見るようになりしかもそれを全部覚えていられるようになったこと、そしてその夢を両親に伝えるために、書いたり作ったりしだしたことが、創作を始めるきっかけの1つになっていると話してくれました。
景井さんの部屋には、絵やオブジェなんかも色々あり、それも夢の中で見たものをどうやって表現するか試行錯誤から生まれているものだそうで、音楽制作も、夢に見た・聴いた音や音楽を再現するというプロセス。だから、頭で出来ている音楽から外れて作るって言うことは出来ないと言うのも面白いですね。
いわゆる「明晰夢」って言うやつだと思うのですが、本当に羨ましい。
自分の意思で動ける訳なので、ある意味、自分が生きている世界が2つあるって言う状態ですよね。すごいよね。倍の時間を生きるって言うことだもんね。。。
でもいつもだとちょっと疲れそうだなと思ったんですが、どうですか?(笑)
今週末だよ!LOVE TOYA!
そして、景井さんが、実行委員長として関わる、レイクヒルファームで開催されるフェス
「LOVE TOYA 2018」がいよいよ開催ですよ!
ファミリーで参加できるイベントになっているとのこと!
ぜひ遊びに行ってみてはどうでしょうかー?
WEBもぜひチェックしてくださいね!
さらには、音楽の師匠である虫たちのオーケストラを、自分でも作りたい!と宣言し、活動を初めたとのこと。好きを分解すると「発光する・している瞬間」とありました。それは魂とかオーラとかが爆発している状態、私はきっと好きなことを目一杯出来ている時なのかなと解釈していますが、それぞれ関わるみんなが輝く・発光するようなオーケストラを作りたい、3年くらいで!と。
すごく楽しみだし、私も参加したいですので、ぜひお声がけしてください。
私は何をしている時が一番発光しているんだろうかー。
皆さんはどうですか?
ブログ書きながら思ったのは、虫も彼らの短い時間で目一杯羽を擦り、あれだけの音を出している、めちゃ発光している状態なんじゃないかなと。「発光」って言うのも、虫のオーケストラに繋がるなと思いました。
今週も超楽しかった!
景井さん、たくさんお時間をかけて付き合っていただき、本当にありがとうございました。
きっとイベント準備真っ最中だと思いますが、成功をお祈りしております!
この日のスキドコの音楽は、景井さんがプロデュースする、パートナーで二胡奏者の凛子さんの曲(作曲:景井雅之さん)です。
ー二胡とうた 凛子 1st ALBUM 「光の環」より 月の輪
O.Aの26:10あたりからお聞きください。

そして、今週(って言うか明日!)のゲストは、
やっこまんま(高橋康子)さんです!
パティシエでありお母さんであるやっこまんまさんのお話、ぜひお楽しみに^^
そして、明日からは新コーナーも企画中。
明日の準備しなきゃ!!!!!!(汗)
大丈夫かな...。