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好きの種を大事に育てたい-2018年11月23日スキドコのラジオ
○2018年11月23日(木) 21:00- スキドコのラジオ
スペシャルゲスト:新川高校放送局 & 藤倉翼さん(3回目)
この日のスキドコのラジオは、
新川高校放送局のメンバーが、高文連の全道大会を終えたあとのタイミングで、
「スキドコのラジオ」と私を取り上げてラジオ番組(5分間のもの)を作ってくれたものの
初オンエアをさせてもらえると言うことで、再度番組に遊びに来てくれた!
(そして翼さんは、個展の告知も含めて、3回目の夫婦放談的な)
子どもたちの「好き」から将来の夢に向けて
この日は、新川高校のフジタさん、**さんと顧問の先生がスタジオに。
彼女たちと会ったのは、@月。
随分以前から仲良くしてくれているディレクターさんから、
外部顧問をやっている放送局のメンバーが作品づくりのためのテーマとして「スキドコ」とそれに取り組む私に子どもたちが興味を持ってくれたとのことで、ミニ講演会をしてもらえないかと言う相談がきっかけだった。
「スキドコ」に取り組む中で、「スキドコ」は高校生や大学生の進路や将来設計を考えるヒントになるんじゃないかなと思っていたこともあり、引き受けることに。
自分の好きなことって何か?自分が何になりたいのか、何をして生きていきたいのか、
初めて将来や進路に向き合わなきゃいけない高校生と話す機会は、私にとってもすごく刺激的なことだった。
特に感じたのは、子どもたちが「(漠然と)やりたいこと」を受け取る大人の責任。
子どもたちは、その十数年生きてきた中で出会った、何か興味を持ったこと・かっこいいことを将来の夢として自分の未来に重ね、それに近かろう進路を選ぶ。
親や周りの大人はその子の「将来の夢」のとっても細かいところだけを受け取って、
優劣をつけたり応援できるかできないかを見極めようとする。
その細かいところは主に「食えるか食えないか」であることが多い。
それは親の愛や、出来るだけ苦労させたくない親心、自分の経験からの助言・アドバイスから来る親切心だろう。
でも、ちょっと待ってと思う。
職業選択は1つの見えやすい(と思われがちな)「結果」であれど、
その仕事に対しての好きのポイントやそこに至るプロセスは結構違うんだということ。
スキドコやスキドコのラジオをやってきて、色んな人の好きを聞いてきた中で、
好きなこと・好きなものにはたくさんの情報や感情が詰まっていることが分かった。
好きなことを仕事にしていると言っても、その好きのポイントは人それぞれで、
とっても原始的な喜びからきていたりする。
その自分が感じた、原始的な喜びや嬉しさ、その時の興奮やパッションを
「追体験できる(可能性が高いところにいる)こと=好きなことを仕事にしている」
なのではないかとも思う。
子どもたちも同じで、自分が知っている経験や知識から、
(まだモヤモヤしているけどあの時のあの体験は楽しかった、また味わいたいと思っている自分がいる気がする...とすると)あれをまた体験出来そうな職業ってこれじゃないか!?「自分のやりたいことだ!」となる。
その時、大人がサポートしてあげられることって、「そんな職業は食えない」っていう知ってか知らずかの狭い世の中の話ではなくて、その職業につきたい理由になっている「好きなこと」って言うのがどんなことなのかについてもっと話し合うこと、その好きなことだったらこんな選択肢もあるんじゃない?って可能性を見せてあげることなんじゃないかと思う。
仕事だろうが仕事じゃなかろうが、好きなことに突っ走っている人って強い。
(そしてキラキラしている。うらやましいとも思う)
その可能性を広げてあげられる大人でありたいなぁと、
今回の新川高校のみんなと話をしていてとても強く感じたことだった。
もしも「将来の夢」について子どもから受け取ったときに、
ぜひ「その仕事のどう言う点に共感しているのか、どこが好きだ感じているのか」を
一緒に考えてみてほしい。
「スキの種」
私がみんなとのお話の中で言った、「好き」ってカテゴリーに入る前の種のようなものがたくさんあるんじゃないかってところに共感してくれたようで、
作品のタイトルは「スキの種」になった。
10月の生放送で、新川高校放送局と一緒にリスナーさんに募集した「高校時代に好きだったこと、それはどういう風に今自分に生きているか」のお話も、とても素敵だったし、一緒に番組を作れた感じがした。力不足で、番組を回すのに精一杯になっちゃったところは反省だけど...リスナーさん皆さんからのメッセージも、「スキの種」の大事なエッセンスとなっています。
(youtubeで、音源も聞けます)
「好き」ってすごく漠然としているくせに、すごい力を持っている言葉だと思う。
だから「好き」って言うのにもすごくパワーが必要。
でも、きっともっと純粋に「気になる」こと、「何か惹かれる」ことを大事にするだけで
変わってくることがあるのかもしれない。
たとえ「好き」と言う名前がつかなくても。
パッキリと好きと言える人はかっこいいし、そこに向かって邁進できる人は、
素敵だと思う。けど、それが出来る人ばかりの世の中でなくてもいいよね。
結果的に、高文連の全道大会ではラジオ部門11位、
全国大会には進めなかったとのことで、残念(テーマの弱さがあったのではと反省)だったけど、彼女たちにとって何かのときに思い出して、背中を押すようなことが出来たら
本当に嬉しい。
それがいつになるかわからないけど、
「スキドコ」ってコンセプトには、そういう力があると信じているところはある。
今更だけど振り返りでした。
翼さんとのトークは、youtube聞いてください^^
11月末〜12月に行われた個展「NEON SIGN 7」の様子は